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【公式】世耕 弘成【和歌山から日本を再起動!!】
2010年02月16日
ホームページ、ブログ、ネット献金等々、インターネットを活用したコミュニケーション媒体が登場すると、必ずといっていいくらいチャレンジしてきた私であるが、昨年の12月から「ツイッター(Twitter)」を始めた。
ツイッターの使い方は非常に簡単なのだが、どういうサービスであるのか説明することは非常に難しい。「ツイッター」とは英語で「小鳥などがさえずる」という意味で、140字という字数制限の中で、「今自分がやっていること」、「今自分が感じていること」などを気軽に書き込み、それを多数の人に見てもらうというサービスだ。日本のネット社会ではこの気軽な書き込みを「つぶやき」と言っている。いわば友人とのメールのやりとりを一般に公開するという感じだ。
こう説明してもわかりにくいと思うので、まずは使ってみることをお勧めする。Google等の検索で「世耕 ツイッター」と入力していただくと、検索結果の先頭に「世耕弘成on Twitter」と出てくるので、そのページにアクセスすれば私の「呟き」を見ていただくことができる。見ているだけではつまらない。そのページの右上にある「今すぐ登録」という緑のボタンをクリックすると、登録画面に行く。そこで氏名(ニックネーム等でも可)、ユーザー名(ツイッターでのIDとなる)、パスワード、メールドレス(登録だけで公開はされない)を登録すればメンバーとなる。その後ガイダンスに従って進んで頂き(分からないところは「次へ」をクリックしてとばして大丈夫)、3-3「全てのユーザーから検索する」のところで検索ウインドウに「世耕弘成」と入力していただけば、私の呟きが常時見られるようになる。
あるいは登録後、ツイッターのホームページの上部にある「友達を検索」をクリックし「世耕弘成」と入力していただければ、私の名前が出てくるので青字の「SekoHiroshige」をクリックしていただくと、私のページにジャンプし、左上部の「フォローする」というボタンをクリックしていただけば、私の呟きを追いかけることができる。また私の呟き上に出てくる「返信」というボタンを押すと私に対して直接メッセージを送ることもできる(内容は他人も見るので要注意)。
政治家にとっては時々刻々自分の活動状況をお伝えできることと、「返信」等を通じて、有権者の考え等がリアルタイムに分かるという点で大きなメリットがある。また私は自民党大会や党内の部会での議論や勉強の模様をパソコンを持ち込んでお伝えすることで、政治と国民の距離を少しでも近づけるツールとしても活用している。
読者の皆さんも是非登録して参加されてはいかがだろうか。ツイッターで私に対して「新報で見たよ」と呟いていただければ、私の方から返信させていただくこともあるかもしれない。
2010年01月30日
1月18日から通常国会が始まりました。これから150日間の論戦が戦わされていくことになります。大変残念なことに鳩山首相や小沢幹事長といった政権与党中枢に関連する巨額の金銭スキャンダルが問題化し、現職衆議院議員が国会開会直前に逮捕されるなど、波乱含みのスタートとなりました。国会冒頭から予算委員会等での混乱が予想されています。
しかし、国会はスキャンダル追及がメインの仕事ではありません。国民の代表である国会議員が法律や予算を審議する場です。
特にデフレ局面にある現在、補正予算や本予算をしっかりと審議し、鳩山政権の経済政策がどういうものか、デフレを克服するだけの力を持っているのか等を国民に分かりやすく審議していくことが重要です。やましい点がないというのならば、与党は鳩山首相、小沢幹事長にまつわる疑惑について関係者の証人や参考人としての出席に積極的に応じ、国会の進行がいたずらに混乱しないように努めるのが与党、そして国会第一党としての民主党の責務だと考えます。
私は今国会では総務委員会の野党筆頭理事、消費者問題特別委員会の野党筆頭理事、そして予算委員会委員を拝命しています。いずれも大切なポジションですが、特に総務委員会の筆頭理事としては、疲弊している地方財政への対処。大蔵官僚がトップに天下り、国営化に戻すような大幅な後退が続いている郵政民営化。遅れている地方の地上デジタル化への対応等について原口大臣と真剣な議論を戦わせていきたいと思います。
消費者問題特別委員会は福島大臣と単独で議論できる貴重な場なので、消費者行政はもちろんのこと、普天間問題や憲法改正問題に関する政権内での福島大臣の動きについても追及していきます。
そして予算委員としては、民主党が昨年の総選挙中に言っていたことと、今回の予算の不整合について追及するつもりです。また成長戦略なきまま編成されたこの予算が、日本の今年の景気や地方経済に致命的な打撃を与えかねないことを国民に理解してもらえるような論陣も張っていきます。
2009年12月08日
12月4日で臨時国会が閉会の運びとなったが、11年余の議員生活の中で初めて野党議員としての生活を経験している。毎年11月、12月は予算、税制、通常国会提出法案の準備で、党の会議、省庁の説明と、分刻みのスケジュールで走り回っていたが、野党となった今年はそのようなスケジュールは入ってこない。生活は様変わりした。
今私は、国会内では総務委員会筆頭理事、消費者問題特別委員会筆頭理事を務めさせてもらっている。
総務委員会筆頭理事としては、原口総務大臣を追及する立場で11月19日に先頭バッターとして質問に立った。特に注目を集めている事業仕分けチームのメンバーについて、国会法が定める兼職禁止規定に違反しているのではないかという点、日本郵政に対して天下り人事を認めた件について、原口氏が野党議員として舌鋒鋭く天下り問題の追及をおこなってきたことと矛盾するのではないかという点を厳しく問い質した。
野党筆頭理事としては委員会の日程について、法案の審議が十分行えるだけの時間が確保できるよう与党側と交渉しなくてはならない。今国会の総務委員会には公務員のボーナス引き下げを決める「給与法関連3法」、日本郵政の株式売却延期を決める「郵政改革法」がかかっており、限られた時間の中で審議をしていかなくてはならない。私は旧態依然とした野党的対応とならないよう、与党側と建設的に日程協議を行ってきた。与党側理事には「法案成立を妨害するような行動はとらない。しかし郵政法案は非常に国民の関心も高いので、十分な審議日程を確保して欲しい。そのためにはイレギュラーな日程での開催にも協力する」と宣言していた。しかし今国会における民主党の国会運営はあまりに稚拙で強引であった。理事間で協議中であるにもかかわらず、委員長が一方的に職権で委員会を立ててきたり、審議をまったく行っていない状況なのに、採決の日程を決めてきたりした。
私は議会人として生活する中で、自民党の先輩からは、強行採決の絶対前提条件として、「その法案を当該国会中に可決しないと国家にとって重大な損失をもたらすものであること」と「十分に審議を尽くしたと世の中に説明できるだけの時間(例えば衆議院の審議時間を超えたとか、過去類似の法案を審議した際の審議時間を超えた等)が経過していること」ということを教えてもらった。民主党のすでに引退されたベテラン議員からは「与党はぎりぎりまで野党に譲歩し続けること。最後は数で押し切れるのだから」ということと「委員長は7割は野党の立場を優先して委員会を運営すること」ということを教えてもらった。
民主党の国会運営はこのような良き慣習をまったく無視するものであった。党首討論も逃げ、予算委員会や決算委員会での総括質疑も拒否した。結局、鳩山首相の政治資金収支報告虚偽記載や母親からの9億円にのぼるといわれる贈与疑惑について、追及されるのが嫌だから、わざと国会を混乱させたのではないかと疑わざるをえない。
2009年10月06日
私は、今回の総裁選で河野太郎衆議院議員を候補として擁立することに奔走した。総選挙での敗北の真の原因である自民党の古き体質を一掃して、聖域無き党改革を断行できる人物は河野太郎氏しかいないと考えたからである。自民党を生まれ変わらせるためには派閥の影響力の排除や公認候補の差し替え、党職員のリストラなどなど、相当荒っぽい仕事を断行しなければならない。河野太郎氏のような強烈な突破力を持った総裁を誕生させる必要がある。もちろん擁立にあたっては河野氏本人と膝詰めで個別の政策について議論し、「良質な保守」を目指すということを柱に据え、党改革、参院選対策以外の個別の政策については党内の議論に耳を傾けるということも確認した。
総裁選挙に出馬するためには「20名の推薦人」を集めることが条件となっている。総選挙大敗の結果、議員数が199名とほぼ半減した中で20名の推薦人を集めることは至難の業であった。また各議員に有形無形の圧力がかかったし、複数の若手議員が名乗りを上げたこともただでさえ困難であった推薦人集めを一層難しくした。しかし若手数名で議員一人一人を訪ねて説得した結果、何とか20名の推薦人を集めることに成功した。
告示後の選挙運動も難行苦行であった。派閥や団体の応援がないことに加えて、河野太郎陣営には参加してくれる議員は推薦人プラスアルファ程度なので、47都道府県の党員に対する働きかけも十分出来ない。また党本部の選管が選挙期間中に3候補揃っての街頭立会演説会を和歌山市はじめ全国11ブロックでセットしたため、河野太郎候補本人がほとんどそちらに拘束されてしまい、陣営独自の活動が十分にできなかった。それでも合間を縫って東京は有楽町、新宿、池袋、大阪は難波でゲリラ街頭演説を行い、埼玉県の狭山茶農家との懇談と畑の視察も行ったりするなど、候補者を体力の限界まで酷使して選挙戦を戦った。
街頭演説での河野候補への反応は非常によかった。予告や動員を一切していないのに、数百人規模の聴衆が集まってくれた。また3候補揃っての街頭演説でも河野太郎候補の演説が一番パワフルで説得力があったとの反応が多かった。しかし計算外だったのは野党の党首選挙であるためマスコミが大きく取り上げることが少なかったということである。自民党総裁選のニュースはいつも天気予報の後に回されることが多かった。河野太郎候補のパワーがメディアを通じて流れることが少なく、国民的な支持に広げることはできなかった。それでも直前のテレビ局の世論調査では河野40%、谷垣30%となっていた。
28日の投開票で和歌山では4票の党員票のうち3票が河野議員に回るというありがたい結果となったが、全体的には谷垣300票(党員180、議員120)に対して河野144票(党員109、議員35)という敗北に終わった。しかし派閥や団体の応援がないのに、党員票の3分の1を確保できたということには大きな意味がある。新執行部はこの109票の党員の声をしっかりと受け止めてほしいと思う。
2009年05月19日
ゴールデンウィークを活用して5月2日から6日の日程でアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ首長国を訪問した。目的は近畿大学の養殖技術の適用可能性のチェックと和歌山の農産品の販売促進である。近畿大学から村田水産研究所長、岡田大島実験場長が、そしてみかん産地から望月有田市長が同行。また農産物販売のプロや飲食店関係者も同行してくれた。そして氷づけにされた30キロクラスのマグロ2匹と大量の和歌山の果物と関連製品を同国に持ち込んだ。
今回の訪問のきっかけは一昨年4月に安倍総理(当時)に同行してUAEを訪問した際に、次期大統領就任が確実なアブダビ首長国のムハンマド皇太子がマグロの養殖に強い関心を示したことにある。養殖への協力をとおして和歌山の農林漁業に関心をもってもらい、高品質な農産物の輸出につながれば和歌山に大きなプラスになると考えた。UAEは一人あたりGDPが世界最高水準であり、世界が経済危機に苦しむ中、特にアブダビは豊富な石油と資金をバックにひとり気を吐いている。UAEの中でも金融で急発展したドバイはかつての勢いを失っているが、アブダビはそのドバイをも抱え込んで勢いを増し、世界の国々が競ってアブダビの関心を引いて資金を引き出そうとしている状態になっている。
まず市場の視察を行ったが、魚も果物も品質が高いとは言えず、和歌山県産のものを持ち込めば十分勝負できるとの感触を得た。
また農林水産業を担当するラシード環境・水資源大臣と会談。今後の養殖技術と和歌山の果物流通で協力していくことで合意し、覚書の調印を行った。
さらに大使公邸で近大マグロと和歌山農産品の試食会を開催した。ホテルや地元スーパーのバイヤー、マスコミ、在留邦人らが多数出席、解体したマグロの寿司や刺身、あぶり焼きやミカン、ミカンジュース、梅干しなどが振る舞われ大好評であった。
そして今回の最大の成果はムハマンド皇太子に拝謁する機会を得たことである。同皇太子は石油、金融、航空等重要ビジネスを完全に掌握しており、同国の実質的最高実力者である。同皇太子には世界中から面会要望が殺到しており、滅多に外国人には面会しないといわれている。日本の外務大臣でも面会はできず、日本人でこの数年で面会したのは福田前総理と安倍元総理だけという状況である。その皇太子がマグロの話を是非聞きたいということで急遽面会してくれることになった。予定は10分と言われていたが、皇太子から養殖に関して質問がたくさん出て、予定を大幅にオーバーし30分程度の会談となった。安倍元総理からの親書を手渡し、和歌山の近畿大学水産研究所を視察するよう要請し、皇太子からは非常に前向きの答えをもらった。非常にコンタクトを取るのが難しいと言われていた皇太子と、マグロを媒介にパイプを築くことができた。
今回の訪問を機に、UAEと日本、和歌山県の関係強化、そして和歌山県の農産物の販売促進につなげていきたい。