選挙公約
和歌山をはじめ日本全体の人口減少、特に地方における減少が深刻で、消滅可能性自治体が指摘されるほどです。人口減は社会の活力を失わせ、経済成長の力を奪うだけでなく、安定した社会保障の提供や安全保障にも支障をきたします。
人口減は日本が直面する最大の危機であると言えます。
児童手当の拡充や大学までの授業料無償化等、抜本的で大胆な少子化対策を進めるとともに、特に急激な人口減少に直面する和歌山のために、以下の政策を推進します。
質の高い雇用の創造
質の高い雇用、すなわち高賃金の雇用を多数創出することにより、和歌山出身者のUターン就職や移住者の増加を目指します。具体的には以下の取り組みを行います。
-
①製造業の国内回帰の推進
行き過ぎた円高時代に、日本の優秀な製造業の多くが海外に拠点を移してしまいました。このことが、若者の質の高い雇用を喪失させた大きな原因です。円安状態となり、アジア諸国との賃金差が縮まった今、日本の製造業を国内回帰させるチャンスです。具体的には工場を国内移転させるための費用を、和歌山のような地方に立地することを条件に国が補助します。また、有田市で次世代航空燃料プラントの誘致に成功したように、電池、水素、半導体等次世代型の産業を和歌山に誘致します。
-
②農林水産業の高付加価値化と就労支援の充実
付加価値の高い農産物、水産物の開発と輸出を支援します。林業のCO2削減への貢献を評価し、価格対策などで国
の直接的支援を充実させます。
農林水産業への若者の就労を支援するために、農事組合法人の活用や、国による就労支援策を充実させます。
-
③観光産業
和歌山には素晴らしい景色や美味しい食べ物、奥深い歴史など、素晴らしい観光資源が国内トップレベルで存在しますが、残念ながら十分に磨きがかかっておらず、インバウンドの観光客等がお金を落とす仕組みはまだまだ未成熟です。観光産業を高付加価値化し、観光面でも質の高い雇用を産み出していきます。
教育
質の高い雇用を実現することは、質の高い教育が重要となります。AIの時代にはホワイトカラー事務職の仕事は減少に向かうと想定されます。
AIや高度な次世代型製造業での活躍を目指す若者の期待に応えられる教育環境を整備します。
また多様な価値観を反映した教育体制に転換していきます。
「職人」になりたい、「料理人」を目指したい、「カリスマ観光ガイド」になりたい、といった若者の多様な希望に対応できる多様な教育体制を整えます。
安心・安全の医療体制
増加する高齢者の安心確保や、和歌山への移住・Uターンを推進するには、医療面での安心が何よりも重要です。
医師数の増加に政府を挙げて取り組んできました。ドクターヘリの導入にも努めてきました。結果、和歌山県全体としては人口当たり医師数が全国平均を上回るようになっています。
しかし依然として医師偏在は解消せず、特に和歌山二区エリアでは、脳梗塞や心筋梗塞といった救急対応や子育て世帯に不可欠な出産分娩、子供の急病への対応が十分ではありません。
今後は数の確保だけでなく、医師の配置にも国が積極的に関与して、和歌山のような地方でも安心して暮らせる環境を整えます。
命を守る防災体制
能登地震では家屋倒壊で多数の尊い人命が失われました。南海トラフ巨大地震に備えて、津波対策はもちろんのこと、住宅の耐震強化が喫緊の課題です。住宅耐震強化に対する国の支援を抜本的に強化します。その際に筋交(すじかい)等に紀州材のような国産材を活用すれば、林業の振興にもつながります。
高速道路は「命の道」です。能登地震では半島を一周しているのは一般国道のみであったため、救援が手間取り復旧復興にも時間がかかっています。東日本大震災の際には東北自動車道が活用できたことが救援の大きな助けとなりました。
あとわずかな区間を残すのみとなった「紀伊半島一周高速道路」の完成に向け、全力投球します。
26年の議員経験を和歌山の発展のために
私は和歌山県民の皆様に支えられて26年間の政治経験を積ませていただきました。後半の11年間は官房副長官、経産大臣、参院幹事長として、特に高度で濃密な体験もしてきました。
この政治経験を和歌山の発展のために、日本のために役立てて、これまで私を国政に送り出してきていただいた和歌山のために恩返しをしたいと決意しています。