２月６日から参議院 予算委員会 で合計３日間の審議を経て可決され、 参議院 本会議に緊急上程された ２０１１年度第４次補正予算案 の採決を前に、参議院 自民党 の議員総会で 中曽根弘文 議員会長のもと一致結束して参議院本会議に臨んだ。総額２兆５３４５億円の補正予算案は採決の結果、共産党を除く自民党をはじめ与野党の賛成多数で可決、成立した。

参議院 予算委員会 で ２０１１年度第４次補正予算案 の審議がはじまり、ＮＨＫ中継入りの総括質疑に自民党から 脇雅史 議員、 林芳正 議員、 礒崎陽輔 議員が質問に立ち、行政組織の設置根拠や米軍普天間飛行場の移設問題等を政府に質した。明日２月７日の参議院予算委員会の補正予算に対する一般質疑には、 山崎力 議員と 三原じゅん子 議員が質問に立つ予定。

１月２６日に衆議院でスタートした総理の施政方針演説をはじめとする政府４演説に対する各党の代表質問（２日目）を前に、参議院 自民党 の議員総会で 中曽根弘文 議員会長や 脇雅史 国会対策委員長のもと一致結束して本会議に臨んだ。衆参両院の予算委員会は１月３１日にＮＨＫの中継入りでＴＰＰ及び外交防衛等に関する集中審議が行われる予定。

１月２６日に衆議院でスタートした総理の施政方針演説をはじめとする政府４演説に対する各党の代表質問（１日目） を前に、参議院 自民党 の議員総会で自民党を代表して質問する 中曽根弘文議員 会長のもと一致結束して本会議に臨んだ。代表質問は衆議院で１月２６日午後と２７日午後に、参議院では１月２７日午前と３０日午前・午後に行われる予定。

国会のコーディネーター「国対」

現在、私は参議院自民党の国会対策委員長代理に就任しています。ニュースなどで「国会対策委員会」（略称：国対）という名称はよく耳にされると思いますが、その活動内容は一般にはあまり知られていません。

国会には法律や決議案が多数上程され、委員会での審議を経て本会議で採決されます。正式には各委員会の理事会や議院運営委員会がスケジュールを調整しますが、これらの組織は独立しており、全体の日程や衆参の調整で不都合が発生する可能性があります。また、正式な機関でいきなり協議したのでは、与野党の利害が正面からぶつかり合って、なかなか合意や妥協が得られないことも想定されます。

そこで各党は国会対策委員会という組織を置き、非公式に日程調整などを行うようになっているのです。まさに先人の知恵で作られた支え役が国対なのです。

法案が国会に提出されると、まずその法案に関して総理入り本会議質疑を要求するのか、総理なしの本会議で済ますのか、あるいは本会議を省略し直接委員会に付託するのかを国対で判断します。

その後、委員会審議を理事と連絡を取りながらウォッチし、十分質疑が行われたと判断すると、委員会採決にゴーサインを出し、本会議で採決する日程を決めていきます。

この間には出来るだけ早く成立させたい与党国対と、しっかり審議したい野党国対間で激しい交渉が行われます。野党もいたずらに審議を引き延ばすことはしませんが、重大な問題点が明らかになってきた場合などは審議時間の上積みを要求します。また、政府法案を通過させるのと交換に我々の議員立法の審議入りを要求するといった駆け引きもあります。政治と金やＴＰＰといった国民の関心の高い問題については予算委員会のＴＶ入り質疑を求めたりもします。

大臣の答弁ミスといった突発事態も頻繁に発生し、即座に対処しなくてはならないので、国会開会中は常時院内の国会対策委員会室に詰めていなくてはなりません。一般議員からは国対は多忙で拘束時間も長く、敬遠される役職ですが、国会全体をコーディネートしていく醍醐味も味わえる立場でもあります。委員長代理という職務は非常な重責であり、緊張感を持って務めていきたいと思います。