世耕弘成 SEKO HIROSHIGE

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和歌山新報「がんばってます」/地方の可能性強調、景気回復へ

2014年02月03日

地方の可能性強調、景気回復へ

―安倍総理の施政方針演説を作成―
 

1月24日から通常国会が開会し、安倍総理が施政方針演説を行った。私は官房副長官として、この演説作成の責任者となった。総理が長時間にわたって今年の基本政策方針について述べる演説であり、非常に責任の重い仕事であった。
 
従来はまず各省庁から演説に盛り込む内容を提出させて、つなぎ合わせて演説を作っていた。この手法は各省からの文章を短冊状にしてつなぎ合わせるので「短冊方式」と呼ばれてきたが、これでは迫力のある演説にはならない。現内閣では安倍総理の方針で、最初から官邸で全文を作成する方式を取っている。
どういう演説にしたいか総理から指示を受けるところから演説づくりはスタートする。総理からは具体的かつ詳細な指示が出る。
総理の指示に基づいた草案が出来ると、総理の前で官房長官、副長官で何度も読み合わせをして表現をブラッシュアップしていく。ここでも総理から色々と注文が付く。
ある程度文章が完成すると、各大臣の所管業務に関係する部分のみを切り取って見せて事実関係の確認を行う。大臣達からは多くの注文が返ってくるが、数字など事実関係に基づいた修正しか受け付けない。各大臣の言い分を取り入れていては演説全体のトーンが不統一になってしまうからだ。
最終的には総理がスイスのダボス会議に出発する前日に施政方針演説検討閣議を開き、閣議了解をとって演説原稿が完成した。

今回の演説の冒頭と締めくくりはアフリカの話題になっている。今年の安倍トップ外交はアフリカ歴訪からスタートしたからだ。
冒頭ではマンデラ元南ア大統領の「何事も、達成するまでは、不可能に思えるものである」という言葉を引用した。演説全体を二つのキーワードが貫いている。ひとつは「やれば、できる」であり、もうひとつは「可能性」である。
安倍内閣発足後、無理と言われたデフレ脱却も道筋が見えてきたこと。計画さえも無かった東北の復興も瓦礫の処理に目処がつき、高台移転や災害復興住宅の計画が動き出していること。外国人観光客が1000万人を超えたこと。などを指摘し、日本人に自信を回復するよう呼びかけ、内閣として若者、女性、東北、中小・小規模事業者といった可能性を引き出していく強い決意を述べている。特に和歌山のような地方が持つ可能性を強調し、景気回復の風を全国津々浦々まで届けていくとの思いを込めた。
外交面では積極的平和主義による世界平和への貢献と今年もトップ外交を行っていく決意を表明した。
最後にアフリカに尽くした野口英世博士が実家の床柱に書き残した「志を得ざれば再び此地を踏まず」という言葉を紹介し、国会議員全員に対して議員となった初心に返って、国家国民のために仕事をしようと呼びかけて締めくくっている。

安倍総理の熱い思いのこもった格調高い施政方針演説となったと思う。

KEYWORD:和歌山

和歌山新報「がんばってます」/東京五輪決定のIOC総会へ

2013年10月01日

東京五輪決定のIOC総会へ

―歴史的な2泊6日の総理外遊―

9月4日から9日にかけて、安倍総理とともに2泊6日という想像を絶する強行日程でロシアのサンクトペテルブルグにおけるG20サミットと、アルゼンチンのブエノスアイレスにおける国際オリンピック委員会総会に出席してきた。  まず9月4日午後に政府専用機で羽田を出発。現地時間その日の夕方にサンクトペテルブルグに到着。到着後直ちにイギリスのキャメロン首相との電話会談が設定された。両首脳はG20サミットでシリアへの人道支援で両国がリードしていくことを確認した。

 

翌日はまずプーチン大統領との首脳会談。両首脳は日ロの経済協力プロジェクトが順調に進んでいることを確認し、平和条約に向けて両国外務省間で交渉を進展させることを約束した。 続いて到着したばかりのオバマ大統領との首脳会談。この会談はアメリカ側からの要望でセットされた。シリア問題での連携をはじめとするあらゆる分野での協力が確認された。 その後はG20首脳会議に総理は出席。会議は夜10時まで続き、その後首脳夕食会へと進んだ。その間安倍総理は首脳控え室で習近平中国国家主席と立ち話であいさつを交わし、夕食会では朴槿恵韓国大統領とも立ち話を交わした。 夕食会を中座した安倍総理は、深夜専用機でサンクトペテルブルグを出発し、アメリカのボストンでの給油時間も含め、24時間近くかけてブエノスアイレスへ移動。夕方に現地入り。

到着直後から精力的にIOC委員への働きかけを行った。夜7時からはIOC総会開会式とカクテルパーティ。この場も重要なPRの場であり、総理は積極的にIOC委員に東京の魅力をアピールした。そしてパーティ終了後も深夜まで委員への働きかけを続けた。

 


翌日は早朝7時半からプレゼンテーションのリハーサル。時間をかけて何度も行われた。われわれフロアに座るメンバーも拍手の練習までした。  それらを全部終え、専用機に搭乗したのは深夜0時過ぎ。そのままロサンゼルスまで飛び、いったん給油。そして東京へと帰ってきた。
 
 たった6日間(しかも2泊)の出来事とは思えないくらい、充実した内容の出張であった。ハードスケジュールではあったが、疲れを感じる余裕がないくらい息の抜けない内容でもあった。この歴史に残る安倍総理の出張に官房副長官として同行し、あらゆる面で総理をサポートできたことは、自分にとっても一生忘れられない思い出になると思う。

KEYWORD:イベント, 和歌山

和歌山新報「がんばってます」/県参院選史上最高の得票率

2013年08月06日

県参院選史上最高の得票率

―当選直後から副長官の激務へ―

去る7月21日に投開票が行われた参議院選挙で、私は33万7477票という大量の得票と77.3%という圧倒的な得票率を頂いて4期目の当選を果たすことができた。特に77.3%という得票率は和歌山県の参議院選挙史上トップの記録となる。
今回の選挙は、官房副長官としての公務をこなしながら、また安倍総理の指示で全国33都道府県の他候補の応援に入りながらの選挙で、和歌山にはたった3日間しか入ることができなかった。
そんな状況にもかかわらず、こういう立派な成績で当選させていただいたことをしっかりと胸に刻み込み、4期目の職務をしっかりと果たしていきたい。テレビで当確報道が行われた直後から猛スピードで動きを始めている。

 

8時過ぎには全国の1人区で一番目にNHKで当選確実が出た。早速選挙事務所で支持者の皆様と当選祝賀会とマスコミ各社のインタビューを終え、車で大阪市内へ移動し、関西テレビのアンカーの選挙特番に出演し、コメンテーターたちと選挙結果の分析や今後の安倍政権の動きについて討論を行った。
番組は深夜2時まで続いたが、終了後車で関西空港へ移動し、関空のホテルに着いたのが午前3時過ぎ。
翌朝6時には起床し、早朝の便で東京へ移動。官邸に入ってまずは安倍総理に当選の報告を行った。総理からは圧倒的成績で当選したことをほめられ、また自分の選挙区を離れて各地の応援に回ったことを労われた。
その後は自民党役員会への出席や各省庁からの報告、相談の受付など、通常の官房副長官としての業務が続いた。選挙中に色々とたまっていた案件もあり、いつもより遙かに過密な日程となった。合間を縫うようにして読売テレビの選挙特番に生中継で出演。

夜はテレビタックルの選挙特番に生出演。今後の政局の動き等について議論を行った。官房副長官の業務は選挙直後だからといってまったく待ってくれない。降圧剤に関する論文不正事件への対処について厚労省や文科省を指揮して官邸主導で事実解明のスピードアップを行っている。

 


中国や韓国が欧米で大量の予算と人的資源を投下して展開する広報戦略に対して、日本としてどのように対応していくのかについて考えるプロジェクトチームが立ち上がり、私がリーダーとなった。
 
 さらに総理は8月下旬には中東4カ国歴訪、そして9月上旬にはロシアのサンクトペテルブルグで開催されるG20サミットに出席する予定で、私も同行するため、色々と準備も進めなくてはならない。

選挙直後というのは、通常は地元に張り付いて、お世話になった方々にあいさつ回りをするものだが、それもままならない。安倍総理という日本国のトップを支えて頑張っていることに免じて、ご理解をいただきたいと思う。

KEYWORD:和歌山, 選挙

和歌山新報「がんばってます」/充実した安倍総理の外遊

2013年05月21日

充実した安倍総理の外遊

―同行の官房副長官の役割―

4月28日から5月4日の日程で、官房副長官として安倍総理のロシア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、トルコの4か国歴訪に同行した。5泊7日で4カ国を回る強行日程であった。
安倍総理はロシアのプーチン大統領との会談では平和条約交渉を再スタートし加速化させることで合意。アラブ首長国連邦とトルコでは原子力協定に署名。そしてトルコでは猪瀬東京都知事のオリンピックに関連した失言に対応してスピーチでリカバリーショットを打つなど、非常に充実した内容の出張であった。
参議院選挙をまぢかに控えた私にとって、地元和歌山に帰らず海外出張することは非常に辛いのだが、安倍総理とプーチン大統領との歴史的な首脳会談に同席するなど、政治家としていい経験を積むことができた。会談内容等はすでにメディアで十分報道されているので、総理の外国出張時の官房副長官の役割についてお話ししたい。

 

官房副長官はすべての総理の会談や視察等の日程に同席・同行する。特に首脳会談の前には会談の内容、相手との想定されるやり取り、相手の性格や特徴について総理、外務省と繰り返し入念な打ち合わせを行う。政府専用機の中には会議ができるスペースも、日本と連絡の取れる電話、FAX、インターネットが装備されているので、フライト中もそれらをフル活用してミーティングが繰り返される。現地に入ってからも、総理の部屋等で早朝、夜中を問わず打ち合わせを行う。総理は几帳面な上にタフなので、会談内容や戦略について納得がいくまでミーティングが繰り返される。



首脳会談中は首脳間のやり取りを一言も聞き漏らさないようにしっかりとメモを取り、また必要な資料・データを脇に置いて、必要に応じて総理をサポートする。会談終了後には会談の模様を同行記者団にブリーフィングする。首脳会談の中身には決して対外的に公表できない内容も多いので、事前に外務省の専門家とどの部分を公表するかを入念に打ち合わせてからブリーフィングに臨む。新聞に掲載される会談模様の記事はこの副長官によるブリーフィングに基づいて書かれる。

 


さらにそのあとは記者団との懇談がある。ここでは会談の雰囲気やエピソードとして使えるジョーク等の内容について伝えることになる。この懇談で副長官が話した内容は「政府筋(または同行筋)によると」という書き方で記事にしてもいいルールとなっている。
 
 首脳会談以外でも、総理と同行記者団との「内政懇談会」の準備と同席、相手国首脳と総理の共同記者会見や総理の内外記者団に対する記者会見の準備と同席、などいろいろな仕事がある。また晩餐会や歓迎式典にも同席するが、私の隣には相手国の外務大臣や官房長官が座ることが多く、外交の場として気が抜けない。

このように総理の外遊に同行する官房副長官は多忙を極めることになる。

私のブログ「世耕日記」(http://blog.goo.ne.jp/newseko)は最近少々スタイルを変更し、従来の日記形式に加えて、上記のような生々しい動きを伝える「主張」、「雑感」のカテゴリーを追加した。一度訪問してみてほしい。

KEYWORD:内閣官房副長官

和歌山新報「がんばってます」/日本の運命かかる安倍内閣

2013年03月19日

日本の運命かかる安倍内閣

―官房副長官の職務に全力―
 
世耕弘成昨年12月26日の第2次安倍内閣の発足に伴い、内閣官房副長官という重責を拝命した。


官房副長官という役職は、総理大臣と官房長官を助けて、国政全般にわたり、重要事項の企画立案や省庁間の調整を行うのが主たる任務である。首相官邸の総理と同じフロアにオフィスを与えられ、総理から次々と降りてくる特命事項に取り組んでいかなくてはならない。また総理の外遊の際には首脳会談等に同席し、サポートするのも仕事である。


最近は省庁単独で整理できる問題は少なく、何らかの省庁間の調整が必要になる。そういった案件はすべてまず副長官のところに上がってきて、調整を行うことになる。


私の日々の日程は超過密状態である。一日に何度も入る総理との打ち合わせ、経済財政諮問会議等の会議、相談に訪れる各省幹部、外国からの来客、総理の代理として応対する各種団体、自治体等からの要望活動、等々分刻みで日程が組み立てられている。さらに参議院から出ている副長官として、参議院自民党幹部との各種連絡・調整も重要な仕事だ。


また危機が発生した場合にはいかなる時でも官邸に駆け付けなくてはならない。このため、安全保障上の緊迫状態にある時には週末であっても官邸近辺で待機しなくてはならない。


私が副長官として気を付けていることが2点ある。


まず1点目は政治家としての目で官僚の動きをウォッチすることである。官僚は優秀でよく働く。安倍政権は民主党のように官僚を排除するような愚挙は行わないが、官僚の目では事態を見誤る部分があるので、注意が必要だ。総理のアジア歴訪中に発生したアルジェリアでのテロ事件の際は、外務省の官僚は予定通り外交日程をこなすことを主張したが、私が「それでは国民の理解は得られない」として、日程短縮を主張し、実現した。


2点目は、危機の芽を早めに見つけて、きちんと対処することである。北京の大気汚染がやがては日本に影響することを見越して、実は私の下に関係省庁幹部を呼び集め、注意喚起する基準値の設定や国民への伝達方法の確認、自治体との連携、マスクや空気清浄機の在庫の確認等々の準備に1月から着手していた。
 

世耕弘成中小企業金融円滑化法がこの3月末で期限が切れることにもすでに備えを行っている。零細事業者も含めた企業の経営動向のモニタリング体制や、中小企業向け相談窓口の設置、金融検査マニュアルに中小企業への資金繰り協力を盛り込むなどの手をすでに打っている。


今回の安倍内閣が一定期間続くことができるかどうかに日本の運命がかかっていると考えている。官房副長官として全力でこの内閣を支えていきたい。


 

KEYWORD:内閣官房副長官, 和歌山